「表現の自由」問題

法令の適用されない別世界では「表現の規制」もない代わりに「表現の自由」もありません。言い換えれば、「表現の自由」が法令によって規定されている以上、その恩恵を主張するためにはその他の法令で規定されていることにも従わなければならないのです。

そして、この問題の本質は「表現の規制を具体的にどのようなものにするかの調整」に他なりません。それは憲法の話ではなく、その他の法令(刑法や著作権法や青少年育成条例など)の話なのです。従って、「表現の自由を護る」というスローガンはそもそも論点がずれてるのです。< 敢えて論点をずらして「調整」論議そのものを阻害するのは確かに一つの方法ではあるけどね。< と言うか、そのスローガンにのせられている人はけっこう多いです。だから、思考停止して活動家にお任せしがちになる。

私は今でも、「調整」を阻害する方法で規制そのものを防ぐのではなく、積極的に「調整」に参加して過剰な規制を防ぐべきだという立場です。あの当時の準備会の中では、肩身の狭い立場だったみたいですけど。

ARAI Satoshi ( arai@rumic.gr.jp )