ボードゲーム『友引町買い食いウォーズ』

友引町買い食いウォーズ

『友引町買い食いウォーズ』は、友引高校の昼休みの買い食い外出をテーマにした戦術級シミュレーションゲームです。原作の「買い食い大戦争」(単行本11巻収録)をベースにし、「買い食いするものよっといで!」(アニメ第69話)などの設定をいくつか付加したものがモチーフになっています。プレイヤーは、買い食いをする生徒側、それを阻止する教師側、そして影の生活指導部の三派に分かれ、友引商店街て争います。

タイトル
『うる星やつら 友引町買い食いウォーズ』
ゲームデザイナー
飛鳥翔
販売年・販売元
1985年・ツクダオリジナル
人数・プレイ時間
2〜12人(基本4人)・1〜2時間

ツクダホビーのシミュレーションゲームFSシリーズ39作目(難易度3)です。もちろんとっくの昔に絶版です。

コンテンツ

パッケージは非常に丈夫な厚紙で出来ています。サイズはおよそ縦29cm幅22cm高05cmぐらい。パッケージイラストは、「酔っ払いブギ」(アニメ第65話)風のラムちゃんです。

友引町買い食いウォーズ

内容物は、地図盤、ユニット、マーカー類、キャラクターカード、格闘カード、イベントカード、判定表、記録シート、マニュアルなどです。地図版は厚紙3枚で構成され、ほぼ正方形に組み立てられます。ユニットは、それぞれのキャラクターの他に、路線バスや自動車などがあります。キャラクターカードや格闘カードやイベントカードは写真参照して下さい。カードの材質は普通の厚紙です。手触りはそれほどよくありませんが、プレイするに支障はありません。キャラクターカードには体力、俊敏性、格闘力、経済力、キャラ相性、特殊能力などについて書かれています。イベントカードは非常に種類が多く、内容的にはある程度のマニアでないと分からないものも含まれています。マニュアルは実質13ページからなります。ルール記述は誤字がある上に少し分かりにくいです。

キャラクターカードとユニット 『うる星』らしい格闘カード たくさんあるイベントカード

システム

4人プレイの場合、それぞれのプレイヤーは3〜4人のキャラクターを受け持ちます。

ゲームはイニング単位で行われます(全30イニング)。イニングは、体力確認、路線バス移動、教師側(移動、イベント、生徒確認、威圧、補導、捕獲)、生徒側(移動、イベント、脱走、友好、格闘、買い食い)の各フェイズで構成されています。戦術級シミュレーションとしてはやや煩雑なシーケンスです。

評価

ネタが分かる人ならば、『うる星』世界を十分に味わうことが出来ます

ただ、テーマの軽さに対しシステムの重さを感じます。特に体力管理が煩雑です。「空腹で動けない」を表現するためとはいえ、移動のたびに体力変動をシートに記入するのはやはり煩わしいです。体力は数値ではなく「元気」「空腹」など数段階の状態で表現した方がよいと思います。

地図は広すぎです。路地裏の移動の駆け引きを表現しようとしたのでしょうが、このテーマにおいてそれはあまり重要ではないと思います。車ユニットの向きまで設定されています。また、移動の制限が多いのでなかなか遠くの店まで買い食いに行けません(だからバスがあるのですけど)。これら移動の煩雑さは、シミュレーションゲーマーなら苦もなく楽しめるでしょうが、必ずしも『うる星』ファン向けとはいえません。

細かいところはそれなりにツボが抑えられています。例えば、招き猫は隠匿配置することができます。ランちゃんがバズーカ装備すると移動力が落ちたりもします。もちろん、女生徒は面堂終太郎にたかり放題。イベントカードの種類は非常に多いです。チェリー、コタツネコ、招き猫、了子、真子、投網、落とし穴、友引商店会の者などなどなどなど。これらは、ゲーマーが遊ぶにはマイナス要素となり、ファンが遊ぶにはプラス要素となります。

プレイ時間は実質2時間ぐらいかかります。

また遊びたいです。いつの日か、48キャラ全員を入り混ぜてプレイしたいです(プレイするのに5時間ぐらい掛かりそう?)。

Satoshi ARAI ( arai@rumic.gr.jp )