『Oの悲劇・Oの喜劇』

『Oの悲劇・Oの喜劇』を読みました。あらためて高橋留美子劇場の歴史を感じさせられました。高橋留美子先生のライフワークが「人魚尻シリーズ」から「高橋留美子劇場」に代わったという仮説がますます裏付けられています。

このシリーズのテーマは「家族の絆」だと思います。十年ほど前と比べて、日本の社会ではますます絆が細くなりつつあるように思います。絆がなくても生存していける環境がますます整ってきたからだ、と言えるでしょう。

この文章を読んでいる人たちの中にも「家庭における会話が無い」という人は少なくないんじゃないかな(特に父親との会話)。そのような人たちの中に、会話を取り戻したいと考えている人もいるでしょう(そのように期待してます)。

保護者を怖がることはありません。彼らがどのような生活をしているのか、どのような過去を持っているのか、そういうことを想像すればいいのです。普段は、みなさんを養う為にいろいろと苦労していることでしょう。毎日毎日、みなさんの見えないところで汗水たらして働いているかも知れません。そして、恋愛や友情や勉強や経済やいろいろなことで悩んできた歴史を持っているはずですよ。そして、結婚や妊娠や出産といった経験も持っているはずですよ。

ね、少しは身近に感じられたでしょ?

Satoshi ARAI ( arai@rumic.gr.jp )