チャカレチャカノの事情

ネット恋愛について、いくつか思うことを述べよう。

あからさまなのは控えてね

チャ彼チャかのとは、要するにチャットにおける恋人のことを言う。レス彼やメル彼やネット彼氏はその類義語だ。

たまに勘違いしている人がいる。最初からネット恋人を獲得することを目的にしてチャットに来てあからさまにその言動をする人のことだ。一般のファンサイトのコミュニケーションスペースはそのような目的のために提供されているわけではない。それに、チャカレチャカノの関係になったから仲良くなるのではなく仲良くなったからチャカレチャカノの関係になるのだよ。だから、チャ彼募集やチャかの募集より先に、チャ友募集がなされるべきである。

結果的にネット恋人の関係になるのは、もちろん構わない。

誰が誰に恋してる?

また、個人情報秘匿が推奨されているコミュケーションスペースの場合は(いわゆる出会い系サイトなどの場合と異なり)、ネットを通じてのみの付き合いになる。実際にオフラインで出会うことを想定していないので、本体とハンドルとの人格を使い分けている人も少なくない。例えば、本体とは別の性別や年齢や性格などの設定を用いている人もいる。

aがAというハンドルを用い、bがBというハンドルを用いているとき、AとBとが仲良くなりチャカレチャカノの関係になったとしよう。このとき、aはbに恋しているのではなくAを通じてBに恋し、bはaに恋しているのではなくBを通じてAに恋していることがある。

実際にオフラインで会うことが無いからとはいえ、面白いことだ。

チャ友との違い

オフラインなどで実際に会うつもりがないならば、チャット恋人もチャット友達も実態として大差ない。せいぜい、ラヴラブな会話(チャHを含む)を楽しめることと、ネット恋人がいるという満足感を得ることと、他の異性と仲良くしづらくなることが違うぐらいだ。

チャット恋人の関係は、人間関係の練習にもなるので、あながち否定すべきことでもない。

なお、ラヴラヴな会話にはチャットでHすることも含まれる。

遊びか本気か

片方がゲーム感覚のつもりでいて、もう片方が本気になっているようなカップルも少なくない。こういうのは悲劇的破局が容易に予想できる。遊びのつもりの方は飽きれば次の彼女を探すだろうし、あるいは本気になっている彼女から逃げようとするかも知れない。

気の毒ではあるか、私が口を差し挟むようなものでもない。

そうだな…。「私達のことをどう見てますか?」と聞かれたら答えることにしよう。

申し込み

出会い系じゃあるまいし、いきなり「チャ彼になって」「チャカノになって」は無いだろう。まずは、チャ友になって仲良くなってから申し込むべきものだ。

重要なことだが、仲良くなった相手に対して申し込むことは、見知らぬ相手に申し込むことよりも、ずっと勇気がいることだ!。そして、チャ彼チャカノの関係になったとて今までと対して変わらない会話が容易に予想されるので、申し込みはますますメリットが無い。今までチャ友として仲良く話していた異性と、チャットHできるかな?(笑)

出会いは多いが仲良くなるのは難しい (採掲)

ネット内(オフ会も含む)とネット外とを明確に分離させている人は少なくない。ハンドルネームと本名とは別の人格であると言う思想である。このような感覚の人にネット上で知り合った人がオフラインノのアプローチをしたところで、相手(の本体)は戸惑うだけだろう。

本体同士が仲良くなりたいのであるならば、まず最初に、相手をよく知ることが必要だ。自分自身の勝手な思いこみはいけない。綺麗なハンドルネームだからといって本体まで綺麗だとは限らない。年齢だって本当か否か分からないし、性別だってそうだ。

そして、「ネットはあくまで一般社会におけるメディアの一つに過ぎなく、ハンドルは必ずしも別人格を表すものではない」と理解してもらうことだ。もちろん、押しつけてはいけないし、相手の思想を否定すべきでもない。自分自身も正直にしているべきだろう。オフ会やメール交換などを通じて、徐々に仲良くなっていくことだ。あせってはいけない。

そして非常に重要なことだが…ハンドルの自分も本名の自分もともに魅力的な人物に磨いておくことだ!。ハンドルの自分を魅力的にしなければオフ会やメール交換も機会は無いだろうし、本名の自分を魅力的にしなければそれ以上の進展は無いのだ。

ネットでは、ハンドルでの出会いは多いが、本体が仲良くなるのは難しい。肝に銘じておくのだな。

浅く広く

恋愛経験が少ない少年少女たちには「浅く広い交際」を推奨しています。一人の異性と深く付き合うのではなく、さまざまな異性と浅く付き合いながら、異性を見る目を養います。そして、十分に異性を評価することができるようになってから、深く付き合う異性を選ぶのです。さもなければ、つまらない異性と付き合って貴重な青春を無駄遣いしてしまうかもしれませんよ。

「恋は盲目」とも言うように、つまらない異性でも素敵に見えてしまうのはしょうがないことなんですけどね。「異性なら誰でもいいの?」と言うと怒られるかな?

欲しいのは意見か共感か

チャットにおいて悩みを訴えたり泣いたりする女の子(主に中高生)のほとんどは、意見を聞きたいというよりも単に話を聞いて欲しいだけか慰めて欲しいだけのようだ。

だから、「泣いたらダメだよ」のような意見よりも、「大変だったね」のような共感の言葉の方が、コミュニケーションとしては上手くゆく。テクニック的には、適当に慰めの言葉に「(撫」「(覗」「(Kiss」「(抱」を付加するだけで相手は安心感を得るといってもいい(定型の慰めの言葉を辞書登録しておくと宜しい)。

そして、それら共感の言葉を気に入った男の子から引き出すために、同じような行動を繰り返すことさえある。この繰り返しは、女の子なりのコミュニケーションのテクニックのようだ。そもそも、相手が気に入ってる異性かどうかで相談の仕方が違うだろ。意見が欲しいか共感が欲しいかは文章でおおよそ推定がつくさ。

「(撫」などが付加された共感の言葉は、コミュニケーションにおいて有用だが、いろいろ困った側面もある。簡単にそしてますます惚れられてしまうのだ。そりゃそうだろう。チャット相手というものは、気軽に惚れることも告ることも付き合うことも別れることも簡単にできる存在だ。しかも、現実の男の子と違って、すぐに抱っこしてくれるしキスもしてくれる(女の子がどんな妄想してるのか想像すると宜しい)。

子供の恋愛ごっこ(恋愛の練習)としてはそれなりに有用なので、チャットでそういう会話を見かけても別にどうこう言うほどのものでもない。もっとも、現実の世界で女の子から相談されたときに、男の子が照れずにチャットと同じように行動できるかどうかは大いに興味あるところだが(ついでに、恋愛ゲームや18禁ゲームをプレイするのと同じように行動できるかどうかも興味あります)。

僕は、その程度の言葉で惚れられたくないけどな。

Satoshi ARAI ( arai@rumic.gr.jp )