ファンサイト界の再編成

タイトルに「再編成」と書いたが、もはや誰かがファンサイト界の構造を決定することなどできはしない。確かに、WWW普及の黎明期にはそれが可能だったと思う。こたちゃんのMLがこの世界の通信網だったように。『ぴよバナ』が共通の旗であったように。『るみくる』の役割の一つがファンサイト界のサポートだったように。そして、『るみナビ』がこの世界へのポータルになり得たように。

ルーミック系のファンサイトの数はいまや数百にのぼる。インターネットアクセスの普及時期と『犬夜叉』のブレイクした時期(アニメ放映初期と七人隊編)が重なった為、ファンサイトの多くは『犬夜叉』ファンサイトだ。まさに「雨後の筍」という表現がふさわしい。WWWのあちこちにタケノコによるコロニー(互いに密にリンクしあっているサイト群)が形成された。

だが年月が経るに従い、タケノコの多くは、閉鎖、更新停止、あるいはジャンル変更していく。多くのコロニーが密度低下を起こしていく。実際に、いくつかのコロニーは化石となっている。

一般に、まわりの仲間達がルーミックから離れてゆく中で自分だけがルーミックし続けるのは難しいものだ。だから、もしルーミックし続けたいのであれば適切な移住先を見つけた方がいいだろう。だが、膨大なWWWの海とはいえ、自分に適した移住先を探すのは難しいかも知れない。

コロニーの化石化は、検索エンジンの検索結果の質の低下にもつながる。WWWの海に浮かぶ島々には石筍ばかりが見つかるのだ。

ここで、ファンサイト界の最新情報を提供する役割が有用になる。それは、活発なファンサイトを案内し、互いに仲間を求めるファンサイトを仲介するものだ。この役割は、次に雨季が来たときにも有用に機能する。

ファンサイト界の構造を決定できなくとも、それを活性化させることは十分に可能なのだ。

Satoshi ARAI ( arai@rumic.gr.jp )