差別用語 20020517

男性だけからなる集合、女性だけからなる集合、及び、両者をあわせた集合とがある。いずれも空集合ではないとする。ここで、それぞれの要素の呼称を、、及び、と表記する。もちろん、m及びfは性差による区別用語である。

私が思うに、m又はfが性差別用語になり得る為には性別によって区別する合理的理由がないことが必要だ。もし性別を区別する合理的理由が存在するならば、m及びfについて対称的な用語が存在するはずである。よって、mとfとが明らかに非対称である場合(片方しか存在しない場合を含む)には、その区別用語は性差別用語にもなり得るわけだ。このような事例は、歴史的にM又はFが事実上の空集合だった場合に多く見られる。かっては性差別用語でなかった語句が現代文化において性差別用語になってしまうケースもままあるわけだ。

また、その語句が差別用語になり得る為には、その用語が格差をつけるのに用いられていること(蔑視的に用いられることを含む)も必要だ。

いつの日か、ルーミック作品から「看護婦」という語句が消されてしまうことになるのだろうか?。なお、台詞以外の描写から小泉さんが女性であることは明白なので「看護婦の小泉」という台詞を「看護師の小泉」に書き換えてもストーリーに影響はありません(ちなみに、小泉さんは『百年の恋』の登場人物です)。

類題

「主婦」や「未亡人」や「ソープ嬢(旧表記・トルコ嬢)」や「巫女」や「ミス友引」や「雌雄を決す(負けた方がお嫁さんになる)」はどうだろう?。性差別用語になりえるか否か?、そうでないとしても差別用語あるいは蔑視用語になりえるか否か?。なお、「性差別用語になりえる」と「性差別用語である」とを混同しないように。

念のため。私はこれらの語句(含む「看護婦」)を差別を意図して用いたことはありません。

Satoshi ARAI ( arai@rumic.gr.jp )