敬称を付ける 20010322

あるチャットルームにて。

こども「さん付けしないでいいよね?

おとな「(がーん!)」。

チャイコフスキーの弦楽セレナード第1楽章。

「チャット仲間に恵まれなかった貴方の為に…(笑)」。

チャットやメールなどにおいて、年配者が年齢がかなり下の相手からタメ口で話されることは十分にありえる。実際に、お嘆きの年配者も少なくないだろう。

ところで、ネットにおいては年齢情報を秘密にすることができるが、このことは必ずしも年齢を秘密にしなければならないということでもない。差し支えないならば、それらの情報はどんどん公開してもいいのではないか?。これは、単に「タメ口を避ける」だけではなく、別の目的も含んでいる。少し論じてみよう。

かつては、大家族や地域社会において様々な社会的役割を持ったメンバー間の交流があった。しかるに、現代日本ではそれらの社会の代わりに学校や会社というものが重視されるようになり、結果的にメンバー間の交流は同質同士のものがほとんどとなってしまった。

ところで、ルーミックという趣味は年齢や社会的地位との関連性が低いので、様々な社会的役割を持ったファンが存在する。このことは、現代日本が失いつつあるものを補完する可能性を持っている。実際に、WWWアクセスが普及する以前のファン同士の交流には補完が少なからず見られたものだ。

もちろん、個人情報を公開するデメリットはある。それでも私は、最低限の補完の役割をルーミックに期待したいのだ。

補完がなされれば、敬称付けの問題も自然に解決していくだろう。

Satoshi ARAI ( arai@rumic.gr.jp )