僕はここにいる

伝説になりたかったわけじゃない。話題になりたかったわけじゃない。ただ、『うる星やつら』が好きだった。誰かにそれを語りたかった。誰かとそれを語りたかった。だから、仲間を探した。いろんな人に声を掛けた。やがて、友達が出来た。とても嬉しかった。

お祭りに参加した。たくさんの仲間や友人が出来た。僕は何をやりたいのか考えた。このつながりを大切にしたかった。だから、どうすべきなのかを考えた。僕に何ができるのか考えた。ずっと考えた。そして、結論がでた。

『うる星やつら』が終わった。過去の思い出だけで生きていかなきゃならなくなった。まだ思い出していないことを一生懸命に探し出して、それで生きてきた。だんだんと仲間たちは去っていった。どんどんと去っていった。僕は泣いた。

やがて涙は枯れた。乾いた眼で周囲を見渡すと、友人たちが手を差し伸べてくれてた。僕は立ち上がった。そして、みんなが生きていける方法を考えた。僕たちが何をしたいのか考えた。僕たちに何ができるのか考えた。ずっと考えた。そして、結論が出た。

僕はみんなと一緒に歩き出した。僕は先頭に立って歩いていた。ずっとずっと歩いていた。やがて、僕たちは大人になった。そして、まだまだたくさんのファンがいることを知った。私に何ができるのか考えた。みんなに涙を流させたくなかった。私たちの経験が役に立つだろうと思った。

伝説になりたかったわけじゃない。話題になりたかったわけじゃない。ただ、『うる星やつら』が好きだった。誰かにそれを語りたかった。誰かとそれを語りたかった。この気持ちは今でも変わらない。

Satoshi ARAI ( arai@rumic.gr.jp )