徹夜組と入場整理 19920219

徹夜組とは、イベント前夜又はそれ以前から会場前に並び又は集う者をいう。一般にその目的は、より良い若しくは確実に座席を確保すること、先着特典を得ること、早くから並んだという自己満足を得ること、仲間と交流すること、又は、徹夜組を仕切ることなどであろう。

イベントの管理という観点では、誰も徹夜しないのが最上であろう。しかし、一般にイベントは先着者に有利であることその他の理由を考えると、必ずや誰かが(特に徹夜のルールに無知な新顔!)徹夜で並びに来るので、誰かが(主催者が望ましい)責任を持って仕切ったほうが良策であろう。

私は関東地方の高橋留美子作品イベントの徹夜組に於いては、緊急時の連絡名簿を作る(これは会場前から徹夜組を散らす為にも必要)、会場前から離れて公園を使うならば管轄の交番に届ける、近隣住民に迷惑をかけない(当然ながら喫煙や飲酒は禁止)、ゴミ拾いをする、中学生以下の者に対しては成年者が責任を持って強制送還その他必要なことをする(下手に追い帰すと盛り場などで夜明けを待ってから早朝に会場前に来る)、徹夜組が暴走しないように何か企画する(これは徹夜組の相互交流を促し、イベント以外であっても交流できる人間関係をも目指しています)、徹夜組全員を誰かの家又は車に収容する、主催者に報告書を提出する、などを同志と共に行ってきた。熱狂的な作品愛好者が激減した近年でも有志による夜間巡察が行われ新しい徹夜参加者が発見される度に会場前からの移住および交流の提案がなされている。

もちろん徹夜禁止イベントで我々が徹夜並びをすることはない。

入場整理とは(主催者や会場からの依頼の有無に関わらず)入場者を整列誘導(名簿を作って散らすことを含む)する活動をいう。さて、主催者が早朝又は前夜から入場整理係を会場前に派遣するのは、切に望まれることであろう。しかし実際には、良識を持ったベテラン徹夜組に頼むのはまだ良い方だとして、多くは全く無関心である(主催者が安心して頼めるベテランが少なくなったのも原因の一つであろう)。従って、多くのイベントでは徹夜組又は早朝組が自主的に入場整理を行っているのが現状である。入場整理はイベントの秩序維持の上でも評価すべきことであるが(例え売名目的であっても!)、中には名簿作りや列整理をするだけして開場と同時に入場する無責任な事例をいくつか見聞きする。その場合は、秩序維持にかえって混乱を招く。また、下手に初心者が入場整理をやるよりもベテランに任せた方が賢明である場合も多い。ベテランは複数の指揮系統が存在すると混乱することを知っているから、下手な入場整理を目前にしていても口を出さないことがあるのだ。

Satoshi ARAI ( arai@rumic.gr.jp )